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歯科医院は「虫歯になってから行くところ」と思ってはいませんか?しかしながらこれは大きな誤り。欧米諸国では「虫歯になってから歯科医院に行く対処療法」はすでに時代遅れとされており、「虫歯にならないために通院する場所」の概念が一般的になっています。
日ごろから虫歯を予防するためにメンテナンスに努める大切さ。それを多くの人たちに訴える責任。ウエノ歯科ではこれらを課題として捉えながら、予防歯科に取り組んでいます。今回は、 初代タイガーマスク・佐山サトル氏、スペル・デルフィン氏とメンテナンスの大切さについて対談しました。
平成29年 7月5日 ウエノ歯科院内にて
初代タイガーマスク氏:
いちばん驚いたのは口の中から歯垢を搾取し、それを顕微鏡で画像化して、菌の状態を見せてもらえること。この菌が歯周病の原因になっていることを先生から教わり、メンテナンスの大切さに気付きました。
上野院長:
お二人は、日本人の80%以上が歯周病にかかっているのはご存知ですか?歯周病と聞いても“自分は関係ない”と思っている人は少なくないかもしれません。しかしながら、ご本人が気づかないうちに歯周病は進行し、歯を失ってしまったり、全身に悪影響をおよぼすことも考えられるんです。
この顕微鏡検査を取り入れたのは、ひとつは最適な治療法をご提案するために原因菌を特定するため。もうひとつは、患者さんに危機感を持っていただくためです。
初代タイガーマスク氏:
リアルな状態を目の当たりにし、危機感を持ちました(笑)。この歯周病の治療も痛みがなくて。今では3ケ月に1度のペースで東京から通院しています。
上野院長:
私が目指しているのは治療を必要としない予防歯科。歯周病のリスクを減らすためには、おっしゃったように3ケ月に1度の定期検診が理想です。
スペル・デルフィン氏:
先生、3ケ月に1度という回数には理由があるんですか?
上野院長:
歯周病の原因といわれるバイオフィルム(細菌群)は、約3ケ月で再生します。このバイオフィルムを除去する目的で、口の中のクリーニングをお薦めしているんです。
メンテナンスで歯は守れるので、今後お二方のような意識の高い患者さんが増えたらうれしいですね。
上野院長:
むやみやたらに押さえつけるようなことはなく、お子さんの状態を見ながら、言葉がけをしながら治療を行っています。歯医者=痛いことをされる場所というトラウマを植え付けてはなりませんから。
治療を頑張った子にガチャガチャのメダルをプレゼントするのも、歯医者=楽しい場所と思ってもらうための工夫のひとつなんですよ。
初代タイガーマスク氏:
近年は子供の虫歯が、私たちの時代よりも減少してきていると聞きます。これっていい傾向なんじゃないですか?
上野院長:
確かに虫歯の罹患率は減っていますが、それに反比例してあごが小さく細いお子さんが増えているんです。あごが小さくなってきていることは、歯並びやかみ合わせが悪くなっている原因にもなっています。
スペル・デルフィン氏:
虫歯がないからといって安心するのではなく、あごの成長発育にも目を向けないといけないということですか?
上野院長:
その通り。だから当院では「一次矯正」といって、あごの成長によってかみ合わせや歯列が変化する3~11歳くらいの時期に、受け口をなおしたり、歯の並ぶスペースを確保する治療を行います。
初代タイガーマスク氏:
幼少期の矯正と聞くと、抵抗がある親御さんもいると思うんですが、永久歯が生えそろってからでは遅いんですか?
上野院長:
一次矯正の場合、あごの成長に合わせてあごを広げるので、二次矯正に比べると負担が少ないといえます。費用も少なくて済みますし、抜歯の可能性を減らせるのもメリットです。
歯を理想的な並びに誘導するT4Kやプレオルソというマウスピース型の装置で痛みや違和感を減らしたりと、ご安心いただけると思いますよ。
初代タイガーマスク氏:
口の中の環境が整ってからというもの、ご飯がおいしく食べられるようになりました。治療してそのままなのではなく、定期的にプロによるメンテナンスが受けられる点も、充実した毎日につながっているのかもしれません。
上野院長:
例えば美容院や理髪店にどのくらいのペースで行かれて、どのくらい費やされていますか?一生自分の歯を使い続けるために、3ケ月に1回のペースで歯科医院に通うのは、割に合わない負担じゃないと思うんです。
虫歯になるのは必ず原因があります。原因をなくさないとイタチごっこにしかなりませんから。おいしく食べて、スポーツもして、健康に年齢を重ねるためにも多くの方に予防歯科をお受けいただきたいですね!
1957年11月27日生まれ。山口県出身。
総合格闘技の元祖とされる団体・シューティング(現・修斗)の創設者。
現在、本人の設立した武道団体・掣圏真陰流興義館総監を務め、武道家、思想家としても活動している。
1967年9月22日生まれ。大阪府出身。
ウルティモ・ドラゴン、ザ・グレート・サスケと並びジャパニーズ・ルチャの立役者の1人。
現在は大阪府和泉市議会議員を務めている。